経営方針について
今日は経営方針について触れたいと思います。
(過去様々な経験を踏まえた、現在の意思決定です)
『毎年利益を出さなければならない上場企業』
2011年有名企業が続々と上場を廃止
実施企業数は20社の大台に乗りました。
(2010年廃止企業数が13社なので、5割近く増加)
ツタヤ・アートコーポレーション・ホリプロ・吉本興業など、
有名企業が次々と上場を廃止する理由は多々ありますが、
私はビデオレンタルTSUTAYAを展開するCCCが上場廃止
の際に語ったこの言葉がとても印象的です。
「長期的な観点で思い切った経営判断をする場合、短期的に
業績がマイナスになる。株主に迷惑をかけない為の上場廃止」
上場企業は他人資本、非上場などオーナー企業は自己資本。
→預けたお金に対して年率を求めるのが株主の当然の権利。
もちろん廃止の理由がすべて利益面だけではありませんが
「どの期間で利益を求めるのか?」とても重要なポイントです。
例えば、製薬会社が1年毎の利益を求められた場合、中長期の
研究開発が出来なくなり大規模な薬が作れない事になります。
→結果的に大きな利益を失うことになります。
SHOP運営も1年で利益を出すのか、2年・3年で利益を出すのかで
運営方針に大きな差が生まれます。
地域密着・プル型(待ち営業)の店舗は今日の好評・不評が買い
替えサイクル40ヶ月(3年以上)とも言われる顧客にジャブの
ように効いてくる業種であることは確かなのです。
目先利益を優先すれば未来のお客様にきちんと対応が出来ない。
中長期経営が必ずしも正しいとは思いませんがここは経営者が
決める、経営方針やビジョンの問題だと思います。
結論、長期間で累計してきちんと利益を生める経営こそが、
その地域に愛され、継続されるべき「商売」だと思います。
【下記図は経営方針の違いをイメージしたものです】
毎年短期経営で未来への投資ができない1年経営に対して、
未来に投資できる3年経営との違いがわかると思います。
| 固定リンク